いかなる宗教に於いても最終目的は同じです。全て、如何にして自己の知恵を真理に向かわせ、また善念を実際に愛と貢献に向かわせるかを追求しています。現在人類が面している環境や氣候の変化、資源や生態の災害に直面し、人類が衆生に万物の愛と慈悲心に対応して具体的な実例の行動と化し、地球の自然を永続発展させるのです。
心道法師は、宗教間の互いの対話(例えば:回仏対談)を通し、これを機に、その他の宗教の内包を認識し、多元的共生の共同使命を以て未来図とすることこそ、人類と世界を生命共同体と成し、「地球を愛し、平和を愛す」の理念を確実にすると考えておられます。このため、心道法師は多年にわたり、宗教を超えた交流に尽力して来ました。それらには、2001年世界初の「世界宗教博物館」創建をはじめ、十年余りにわたる「回仏対談」の挙行、2015年第六回CPWR世界宗教大会への参加、アイスランド人類精神フォーラムに出席、インド国際仏教フォーラムへの参与などが含まれています。心道法師は異なる宗教間の認識と互助を増進するだけに留まらず、同時に平和と地球生態保護等などの共同声明を発表しており、宗教の力で、人類の心の平和の転生を換気することを心から願っています。この他、霊鷲山も世界のその他の宗教の交流により、志業と其のレールを結びつけ、共に人類と地球共存を創り上げるビジョンを掲げています。例えば、「世界宗教博物館」を以て、各宗教との交流と対話の場を開き、また地球の永続経営と仏法伝承を教育の種子として建設を予定している「生命和平大学」も全て世界の宗教の友に、心道法師に対する粛々とした敬意の念を抱かせ、成果を収めています。
長きにわたる宗教を超えた交流と対話の教団方針は、霊鷲山仏教教団の使命であり、国際間からの評価を得ており、一路霊鷲山の志業発展を支えてきました。2017年、心道法師はローマ教皇フランシスコと(Pope Francis)、バチカンで初めて会うと同時に、バチカンの諸宗教対話評議会議長のジャン・ルイ・トーラン(Cardinal Jean-Louis Tauran, President of PCID)とも楽しく語り合い、ミャンマーのラシオにある「生命和平大学」の建設計画への連結参与について、各界の支持と共感を得ました。
一路歩んできた心道法師は、各宗教・各エスニック集団間の対話と交流を樹立することにより、先入観や対立が取り除かれることを望み、世界に災害や戦乱が無くなり、共に「愛と平和・地球ファミリー」の目標を追求することを祈ってきました。同時にまた「諸仏法を伝承・利益は一切衆のもの」を使命とし、生命教育および重視地球の生態と環境保護のバランスを重視し、負傷した母なる地球を癒やし、人類を地球で最も親しく付き合える住民になることを提唱してきました。心道法師は自身の遠大な見識を以て、人の心を清めることのできる宗教から出発し、視野を人類の生命が天命による本性をまっとうできる、所謂「安身立命」の平和な世界と環境保護を以て、地球を愛する理念にまで推し広めているのです。その上、この数十年来、霊鷲山が世界の五大陸をくまなく歩んだ平和の道の様相を呈し、我々が、元々の各宗教の固定観念を脇に置いて、広い心でそれぞれの宗教の文化の違いを受け入れ、互いの心の歩みと「愛と平和・地球ファミリー」を理解することを期しているのです。►
► 世界文化節-彼らの世界平和の夢
► 2016世界文化節-心道法師のご挨拶