燈樹に千光は輝き 法輪天上より来たる

心道法師は「愛と和平」の理念を伝えるために世界各地を奔走しており、その時間は、約20世紀末の90年代まで遡ることができ、この間を「世紀末の出帆」の段階と称することができます。心道法師が世界の行脚を始めた時から、「宗教和平」は法師の頭の中を常に巡る議題だったのです。

人々の「心」が受ける苦しみは、人類の過去の断片的な記憶が繋がり、往々にして内心の深い所で押さえつけられ、更に人を軽率にし、捻じ曲げる要因となるのです。心道法師は、この「心」の苦しみをはっきりと捉えており、戦火が至る所に広がった前世紀を体験しており、心道法師が体験したあてもなくさまよい歩いた成長の歳月は、人間の悲しみや苦しみが楽しみから遠のく様子を見尽くしており、生命の無常と戦果の無情を正面から浴び、彼の心中には、已に「和平」への渇望が焼き付いていたのです。「愛と和平」の理念は、世人に人類が生まれ持ってきた慈悲の力を忘れてはならないという事を教えているのです。もし我々が全て「自然に内心より悲心が沸き起こる」気持ちで世人に気を配ると同時に、全世界の善念を連結すれば、平和の種を世界に遍く撒くことができるのです。愛が結ばれ、素晴らしい果実がたわわに実り、初めて戦果の根源を無くすことができます。しかしながら、我々のこのグローバル化と呼ばれる時代にあっても、今日もいまだ絶えず、多くの人の生命が脅かされてきています。人類間の紛争を除くには、唯一人間の「愛」と「慈悲」を堅持してこそ平和を託す事ができ、生命の安定が得られるのです。

心道法師曰く、「祈祷は異なった言語を用いますが、涙は同じです。国々の緯度は違いますが、愛に距離はありません」と。それ故に世界の各宗教の善念を繋げて、和平を追求することは過分の望みではありません。唯一、尊重と対話を通して、互いに宗教と国民間の隔たり無くしてこそ、初めて手を携え共に人類和平のために努力することができるのです。2001年11月、世界宗教博物館が台北で正式にオープンされましたが、それはまた心道法師が前世紀の90年代から開始した人類の生命、及び宗教和平の理念と決意を宣揚するためにのみ、世界五大陸を行脚したことをも象徴しています。更に宗教が原因で引き起こされる衝突と偏見が絶えず拡大していくことに鑑み、翌年より次々と世界各地で16回にわたる「回仏対談」の国際会議を行いました。この会議の目的は、各宗教和平の共存と理解のルートの「再建」です。

2002年には「愛と平和のグローバルファミリー」(Global Family for Love and Peace、略称「GFLP」)国際NGO非政府組織を設立し、人道的な国際救援の拡大、宗教和平対話の延長継続、生命教育および生態治癒等の事業を提唱し、人類に対して最大の効用を発揮することを期しています。心道法師は自身の遠大なビジョンを以て、人の心を清めることのできる宗教から出発し、視野を人類の生命が天命による本性を全うできる、所謂「安身立命」の地球にまで推し広めているのです。

このため、私達は、この「愛と平和」のドキュメンタリーを、「宗教を超えた対話交流」、「世界宗教は大きく異なる」の二大テーマに分けました。

「宗教を超えた対話交流」は、心道法師が霊鷲山仏教教団とその他の宗教との交流の実錄です。この中には各宗教の重要な指導者との面会の「世界宗教領袖高峰会」・重大国際フォーラム・回仏対談・仏基対談および每年世界宗教博物館で挙行される宗教の幸福への祈りと交流イベントの「春祈会」等が包括されています。

「世界の宗教は大きく異なる」は、心道法師の30年余りの国際行脚の歴程に密着し、世界各国の人文と信仰の豊かで多様な姿・異なる国家に於ける同様の信仰・顕著な宗教文化の差異などをお伝えします。沿途見聞したことは、異なる宗教間の善念と美しさ、愛と和平の推進などで、互いを認識することから始まるのです。

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